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世界トップ水準の不動産テック企業を目指し、グローバルな体験を提供したい

執行役員就任者インタビュー:藤川 祐一
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社員インタビュー RENOSY 経営陣

Nov

21

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WORDS BY浅野 翠
POSTED2022/11/21
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はじめにINTRO
DUCTION

新たな役員・執行役員就任者へのインタビューシリーズ。当シリーズでは新任者の経歴や就任の背景、そして今後の目的・意気込みについてインタビュー形式でお届けします。

今回インタビューするのは、新たに執行役員に就任した藤川祐一です。

PROFILE
  • 執行役員 CFO
藤川 祐一(ふじかわ・ゆういち)
三菱東京UFJ銀行に入行。ロンドン駐在として非日系大企業取引推進を担当後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券及びゴールドマン・サックス証券にてクロスボーダーM&Aや大型の資金調達等に関わる投資銀行業務に従事。2022年、当社に入社し、経営企画・M&A・財務資本戦略・IR等を管掌するManagement Strategy本部の責任者を務める。

投資銀行で目の当たりにした、企業経営の面白さ

- はじめに、藤川さんのご経歴について教えてください。

GAテクノロジーズに入社するまでの間は、金融機関でキャリアを積んできました。最初に金融業界を目指したのは、「グローバルな仕事をしたい」という思いがあったからです。幼少期にオランダのアメリカンスクールで過ごし、多様な価値観に触れた経験が心に残っていたんです。国際的な仕事を扱う業種はいろいろありますが、「お金」というある意味プレーンなものを商品として扱う点に惹かれて銀行を志望し、新卒で三菱UFJ銀行に入社しました。

三菱UFJ銀行での最初の3年間は、中小企業の顧客を担当する部署で過ごしました。自転車で街の会社を巡る銀行員を見かけることがあると思いますが、当時の私はまさにそういう仕事をしていました。入社時に希望していた「グローバルな仕事」とはまったくかけ離れた仕事ですよね。それでも目の前の仕事が面白く、毎日一生懸命に取り組んでいました。

そんな3年間の働きが評価されたのか、4年目にはついに「グローバルな仕事」が与えられました。ロンドン駐在です。チーム全員が外国人、社内公用語は当然英語と、海外企業に等しい環境にたった一人で飛び込み、欧州・アフリカ・中東エリアの法人営業を担当しました。

その後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に出向し、これまでとは全く違う「投資銀行」での仕事に携わることになります。

- 投資銀行での仕事は、一般的な銀行とどのように異なるのでしょうか。

私が感じた一番大きな違いは、「企業経営」からの距離ですね。

銀行の商品であるお金は、扱う人の色がつかないフラットなものですから、「どの銀行を選び、誰に担当してもらうか」が企業の経営を大きく左右することは稀です。したがって、M&Aや大きな資金調達のような企業にとっての大イベントに、一般的な銀行の担当者が関わることはほとんどありません。すべての経営判断が終わったときに、はじめて「こういう経営方針になったので、融資してください」という形で知らされるのみです。

一方、投資銀行は、まさにそういったM&Aや資金調達に至るまでのアドバイスをして、お客様の経営プロセスに深く関わる存在だといえます。

投資銀行に入って初めて、本当の経営に近い場所で仕事をさせてもらい、大きな意思決定がいかにおこなわれるかを間近で見ることができました。大手メーカー・商社が関わる、日本のインフラを支えるようなプロジェクトにも携わる中で、ますますこの仕事に魅力を感じるようになりました。MBA留学を経て三菱UFJに戻ったのち、ゴールドマン・サックス証券に職場を移したのも、やはり投資銀行での仕事の面白さを忘れられなかったからです。

不動産プラットフォームの未来は世界にひらかれている

- ゴールドマン・サックス証券でさまざまな大規模プロジェクトに携わった後、GAテクノロジーズに入社されました。GAテクノロジーズは不動産領域に特化しており、それまで在籍されていた企業に比べると小規模です。どのような経緯で参画に至ったのですか?

GAテクノロジーズと出会ったきっかけは、自分自身の物件購入でした。たしか、Facebookで会社の存在を知ったような記憶があります。

オンラインプラットフォームそのものには、もともと興味がありました。保険会社や証券会社、タクシー配車アプリ、フリマアプリなど、さまざまな分野でプラットフォーマーが登場し、話題になっていましたよね。しかし、不動産のプラットフォーマーがあることは知りませんでした。自分がGAテクノロジーズを介して物件を買ってはじめて「これはプラットフォーマーなんだ」と気付き、GAテクノロジーズという企業自体に興味を持ち始めたんです。

不動産ビジネスに直接関わったことはありませんでしたが、隣接領域には留学時のインターンで携わった経験がありました。サーチファンドのさきがけのようなことをやっていて、アメリカのキャンピングカーの査定会社を追っていたのですが、その査定対象にはトレーラーハウスも含まれていたんです。

- 最終的に、どういった点がGAテクノロジーズへの入社の決め手となりましたか?

不動産プラットフォームは、まさに「これから伸びる分野」で、面白そうだと思ったのが決め手ですね。株なら国境を跨いで買うことができますが、不動産はまだまだこれからです。さらに不動産分野には、モビリティ分野におけるUberのような覇者もまだ登場していません。

つまり、GAテクノロジーズはグローバルな世界に開かれている。世界に漕ぎ出していける可能性がある、と思いました。「世界の人が日本の不動産を買う」「日本の人が海外の不動産を買う」という環境を提供できるプラットフォーマーになれるかもしれないと感じたんです。

確かにこれまでも、自分はグローバルな環境で仕事をしてきましたが、関わる案件のほとんどは、すでに市場が形成された領域でのプロジェクトでした。不動産プラットフォームビジネスのように、未開拓な市場で、自分たちでサービスをつくっていくのはほぼ初めてのこと。大変だろうけれど、挑戦しがいがあると思いました。

- 2022年8月に入社され、財務戦略やIRなどを担当されています。顧客から社員になって、GAテクノロジーズの印象は変わりましたか?

良い意味で、ギャップを感じずに働くことができています。自分が不動産を買ったときに関与してくださったGAテクノロジーズの方々は、とても感じの良い方ばかりでした。今、社員として中に入ってみて感じるのは、「やっぱりいい人ばかりだ」ということです。

実は前職のゴールドマン・サックス証券にも、似たようなところがありました。家族にも似た信頼関係や、仲間同士の強い結びつきがあり、そういった「人」の魅力が競合との差別化にもつながっていたんです。

新卒のときの自分は、「扱う人に左右されない」というお金の特性に惹かれて銀行を志望したはずなのですが、いつのまにか「人」を前面に押し出すカルチャーが好きになっていました。GAテクノロジーズもまさに、一人ひとりの魅力やメンバー同士の関係性に強みがある会社ですよね。自分にとって理想的な組織だと思います。

あらゆる壁を超えるグローバルなサービスを、日本発で

- 今回、新執行役員に就任されました。意気込みや、今後目指していることがあれば教えてください。

まずは日本国内でトップに立ちたいです。そしてもちろん、世界的にも不動産テックの領域で頭一つ抜ける企業になりたいですね。

財務指標などの面で、欧米や中国など海外の不動産テック企業を越えていけば、世界の不動産テックに投資している投資家にも魅力が伝わります。実績を出し、それを正しく伝えることで資本市場における認知度を高め、間接的に世の中の認知度も高めていけたらと思っています。

さらに、ただ自社の利益を追求するだけでなく、不動産業界全体が持っている社会的課題の解決にも取り組みたいです。労働力不足、情報の非対称性、中古物件流通量の低さによる資源の無駄遣いなど、解決すべき課題は山積みですが、一つひとつ丁寧に取り組み、社会に良い循環を作り出したいと考えています。

将来的には国外にルーツを持つ方々にも仲間として加わっていただけたら理想的ですね。それによって対応できる顧客層が広がるだけでなく、多様な人材が活躍できる環境で、チームとしての成長も加速するでしょう。

テクノロジーは、国籍や言語など、あらゆる壁を超えられると思っています。そんなテクノロジーを活用して、真にグローバルなプロダクトやサービス、ビジネスモデルを、ここ日本で、チーム全員で作っていきたいですね。

ライター:瀬良万葉
撮影:今井淳史
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

EDITOR’S PROFILE
  • Corporate PR
  • GA MAG.編集長
浅野 翠
2011年に早稲田大学を卒業後、インターネットイニシアティブ(IIJ)やビズリーチで人事を務める。2018年にGAテクノロジーズに入社。2020年8月より広報を担当。好物はすっぱいお菓子。
Twitter:@midoriii1221
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2022/11/21
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