急成長するReTech企業を支える社内向けサービス "Tech Portal"とは?

GAにはTech Portal(テックポータル)というGAメンバーが利用する社内向けサービスがあります。

Tech Consul(テックコンサル)はCRMでの顧客関係管理システム、Tech Supplier(テックサプライヤー)は仕入れ業務の支援システムのように、GAには幾つかの社内向けシステムがありますが、Tech Portalはどのようなサービスなのか?

今回はそんなTech Portalのプロジェクトマネージャーである藤本さんのインタビューを通して、Tech Portalの紹介だけでなく「開発されたきっかけ」や「出来るまでのストーリー」などもお伝えしていこうと思います。

  • エンジニア

    藤本 雅樹

    前職はWeb制作会社で、3年ほどBtoBで宿泊施設のWebサイト制作を経験。その後GAに入社し、エンジニアとしてコーポレートサイト・リクルートサイトの制作、メディアや自社サービスの企画開発、Renosyの立ち上げ等を担当。
    現在はCommunication Design Center(※1)にてTech Portalの開発に従事している。

Tech Portalは、イントラネットとSNSの役割を担う自社開発の社内向けサービスです。

会社の様々な情報をインプット、アウトプットできる他、組織のコミュニケーションを活性化させる取り組みを行なっています。

具体的な機能としては、

社員に対してのアナウンスメントを行うことができる「タイムライン」

ルールや制度などのストック情報を投稿、閲覧、検索できる「ドキュメント」

部署、チームの概要や所属社員を知ることができる「部署を知る」

GA Circle(※2)の一覧、概要、レポートの閲覧、入退部をすることができる「GA Circle」

社員の検索やプロフィールの閲覧、紹介文を書くことができる「社員を知る」

1クリックでシャッフルランチを設定することができる「GA Hungry」

などがあります

企画から開発まで私が担当させていただいており、データのメンテナンス等は様々な部署の方に協力していただきながら運営しています。

< Tech Portal参考画像>

250人を超えるGAメンバー全員が使用するシステムを一人で開発しているというと聞こえは良いのですが、実はTech Portalをやらせていただくまで本当に自分勝手で、技術はもちろん、マネジメント能力や企画能力も大変未熟で会社に迷惑をかけてばかりでした。

仕事は与えて頂いているのですが、作ってはボツ。作ってはボツを繰り返していました。

そんな中、優秀な人材も増えてきて、ついには事実上行き場を無くした結果、当時あった社内情報システムをリニューアルしてくれといった、最後のチャンスを与えて頂いたのがきっかけなんです(笑)

元々toC向けにサービスを作りたくて転職してきたので、社内システムを担当することに正直落ち込んでいました。

ただ、会社の課題を解決できない人間が社会の課題なんか解決できるか!!と自分に言い聞かせ、目の前のミッションに目をやるようになりました。

ここからリリースまでは5段階のフェーズを踏みました。

要件定義、設計、デザイン、プロトタイプ開発、システム開発の5ステップです。

【要件定義】

最初に行ったのは課題整理です。

現状、情報をテーマに会社にはどんな課題があるのかを自分で仮説をたてました。

そして、その仮説をブラッシュアップするために、社員ヒアリングやアンケートを通して、どんな課題を解決するプロダクトにするのかのイメージを具体化していきました。

自分の中じゃ出てこなかった様々な目線での課題が見えてきたので、ここに時間をかけたことは本当に良かったと思っています。

前までの自分だと、きっと自分の仮説を押し通すためのプレゼンをしていたと思います(笑)

当時は、コミュ二ケーション情報、フロー情報、ストック情報が混在していたため、「あるべきものをあるべきところに」これが最初のテーマでした。

この時点で、機能一覧、開発スケジュール、KPI、改善サイクルを決めました。

【設計、デザイン】

次に要件を元にコンテンツの優先度、動線、レイアウトを考え、ワイヤーフレームを作成した後、詳細なデザインを作りました。正直自分で手を動かしてデザインするのは苦手で、世の中のいろんなサービスを参考にしたり、デザイナーさんにレビューしてもらいながら、四苦八苦しながら作った覚えがあります。

【プロトタイプ】

プロトタイプを開発したあとは、すぐにシステム開発に移るのではなく、この段階でもユーザーアンケートをとりました。

開発したシステムが課題を実際に解決することができるのかどうかは使ってみないとわかりません。

プロトタイプが出来た時点で触れることができるものになっているので、実際にプロトタイプをGAメンバーに使っていただくことにより、本当に求められているものや具体的な課題が見えて来ました。

嬉しいことに、ここまでの要件も大きく的を外しておらず、80%の満足度を得ることができました。

改めて、使う人がいつでも側にいることの有り難さと、外に向けてサービスを展開する難しさを痛感しました。

【システム開発】

ここで、大きな壁にぶつかりました。「俺、Rails書いたことないや」と。

開発する技術を使ったことがなかったのです。「なんとかなるべ」と思いながら着手したものの、わからない言葉ばかりで最初は脳みそが爆発するかと思いました。

ただ、仕事でコードを書くとやはり覚えも早く、なんとか目標のリリース日に120%ほどの進捗でリリースすることができました。

2点ありました。

1点目に直面したのは、単純にマンパワーが足りないことです。

機能改善や新機能の開発などは、先ほどの開発フローに落としていけば問題ないんですが、 アナログなオペレーション運用(データの更新や修正など)を続けると、一人では当然限界がきます。

情報毎に責任の所在を明確にして、CMD(※3)やCSD(※4)のみなさんにご協力していただきながら、運用体制を構築することができました。

2点目は、ユーザーの要望をどう扱うか、です。

サービスを運営している以上、ユーザーからの要望は尽きないものです。 全てを受け入れると、コンセプトも曖昧になりますし、要望への対応だけで何も進みません。

そんなタイミングで、代表の樋口さんが朝会で発言されていた「納得とスピードはトレードオフ」という言葉を聞いて救われました。

「自分の責任は要望を叶えることではなく、Tech Portalをより良いサービスにすること」にあると再認識し、PMとしてTech Portalを成功に導くために、要望毎に明確にプライオリティを設定し、やるやらない、いつやるか、どうやるかを明確にしました。

そこからは責任を持ってスピード感と納得感のバランスをとって改善できていると思います。

GA Hungryです。

GA Hungryは今年の9月に実装されたTech Portalの新機能になります。

Hungryについてもいろいろと説明したいことがあるのですが、それもGA MAG.編集部が記事で取り上げてくれるそうなので、次回の記事を楽しみにしていてください!

今までのTech Portalは、会社の情報課題をテーマに扱って来ましたが、ようやく安定稼働ができてきたので、次のステージへ進もうと思っています。

それが、社員のロイヤリティ向上やコミュニケーション課題の改善です。

今は250人規模の会社ですが、今の成長速度だと3年、4年後には1000人規模になるかもしれません。

そうなると、この課題は今よりも加速化していくと考えています。

どんな大きな組織になっても会社の事を好きでいてくれる、会社からのメッセージが全社員に届く、Tech Portalを中心に会社が動いていくようなサービスにしていきたいです。

ただ、そこで終わりではありません。

社員が1000人になる過程でマーケットインのサービス開発を続けた結果、必ず社会で求められるものが凝縮したプロダクトになります。

社内だけでは限られた人数しか幸せにできません。

いずれはそのノウハウをクラウド化して、外部の企業にも使ってもらいたいなと考えています。

(※1) Communication Design Center. 広報戦略の立案・実行、マーケティング、写真・動画等のコンテンツ制作などを担当する部署

(※2) GAの部活制度

(※3) Corporate Management Division. 総務・経理・法務・情報システムなどを担当する部署.

(※4) Corporate Strategy Division. 新規事業創出・人事制度設計・採用戦略推進などを担当する部署

この記事を書いた人

増田 剛士