Sep
16
Thu
こんにちは!GA MAG.編集部の藤堂です。
GAテクノロジーズグループでは「社内美化」に取り組んでいます。これには「快適なオフィス環境を保つ」という表面的なメリット以上に、GAテクノロジーズグループが創業期から大切にしている「GAGS」という価値観が深く関係しているんです。
GAGSを社内文化として浸透させるための施策をご紹介する企画の第2弾。今回は、美化委員会をご紹介します。
▼記事の概要を動画で知りたい人はこちら▼
GAテクノロジーズには、創業期から大切にしているGAGSという5つの価値観があります。
社員が日々意識して過ごせるように、会議室名やオフィス内の装飾、評価制度にもGAGSが用いられています。
そんなGAGSの中でも、スキル以上に人格が大切であることを意味するのが「HEART」。
HEART (人としてちゃんとしよう)
GAグループメンバーは、優れたビジネスパーソンである前に、人としてちゃんとしよう。挨拶をする。感謝を忘れない。悪口や言い訳を言わない。謙虚である。良い仕事は、すべてこの意識の上に成り立つものである。
すべて小学校で教わるような内容で、一見当たり前に見えます。しかし「大人になった今も、これらをすべて実行している」という人は、意外と少ないのではないでしょうか。
GAテクノロジーズグループでは、ビジネススキル以前のスタンスとして、このHEARTの体現を重視しています。プライベートでのふるまいが、ビジネスでも現れるもの。この部分をおろそかにしては、多くの方に喜んでいただけるサービスは提供できないと考えています。
前回の挨拶委員会の記事では、この「挨拶をする」を全員で体現するための施策をご紹介しました。
この挨拶委員会以外に、GAテクノロジーズグループにはもう1つの委員会があります。それが今回ご紹介する「美化委員会」。
いったいどのような経緯で生まれたのか、どんな活動をしているのか、メンバーにインタビューしました。
小林 はるか(以下、小林):
美化委員会が生まれたのは2年以上前です。挨拶委員会と同様に、朝会(※1)で社長の樋口が「美化委員会を発足する」と発表して募集をかけたことが設立のきっかけです。オフィスが現在の六本木に移る前でした。
じつは美化委員会ができる前から、週に一度全社員で掃除をする習慣がありました。その習慣を文化として根強いものにしようと設立されたのが美化委員会です。
(※1)朝会:毎週木曜の朝に行われる全社合同集会
小林:
ひとつは、社長が「掃除とビジネスは密接な関係がある」と考えていること。「落ちているゴミを見たら、お客様が不快に思うかもしれない」「ここに物があると、通る人の邪魔かもしれない」という想像力が働く人は、仕事でもお客様へのサービス向上や、ミス防止に意識が向きやすい。ある意味で、清掃活動は訓練のようなものだという考え方です。
あとは、HEARTに明確に書かれてはいないものの、掃除や整理整頓をすることは当たり前のことであり、同時に「他者への配慮や思いやり」だと思うんです。スキルではありませんが、人としてそのスタンスがあるかないかは大違いですよね。それが現れるのが清掃活動かなと思います。
小林:
ここにいる山本さんはデザイナー、矢作さんは総務、藤原くんは物件の仕入れ担当と、美化委員にいるメンバーの所属部署はバラバラです。私はマーケティングの部署にいます。各部署から集まることでそれぞれの得意分野を活かして美化委員を支えてくれています。
私は委員長として定期的にミーティングを開催したり、活動の方針を決めています。
藤原 悠太郎(以下、藤原):
僕は全社、特に入社歴の浅いメンバーへの社内美化への呼びかけに力を入れています。
僕は20卒なのですが、ちょうど入社したタイミングが新型コロナの流行と重なってしまい、リモートワークが始まっていました。なかなか全員で掃除に取り組めない状況が続き、「これは誰かが取りまとめないと始まらない」と思ったんです。そこで毎日Slackで呼びかけを始めました。「掃除する文化」を新卒で受け継ぐために、現在は21卒への呼びかけやアドバイスもしています。
矢作 望(以下、矢作):
私は総務なので、総務と連携が必要な部分を中心にやっています。掃除用具を揃えたり、修繕が必要な場所の管理をしたり、会社で費用が必要な時に総務と連携して改善できるように動いています。
山本 真理子(以下、山本):
私は美化委員で利用する制作物関連の全てをやっています。
GAテクノロジーズでは掃除用に雑巾や掃除機、また消毒液やペンなどの備品が多数あります。そういった掃除用具の使い方や掃除方法の説明のポスターを制作しています。その他にもゴミの分別サインなども作っています。
小林:
嬉しい変化でいうと、美化委員設立時の時は6人だったメンバーが、今では40人近くにまで増えたことです。
本社が今の六本木に移転してしばらくは、掃除方法や各部署の分担など、決めることが多くて大変でしたね。早朝、ほかの社員が出社する前に美化委員で集まって、掃除道具を運び入れたのを覚えています。
山本:
オフィス移転時もそうですが、コロナの影響でリモートが増えてからが結構大変でしたね。リモートの社員が多い中で、全社に掃除の文化を浸透させるのがなかなか難しくて。今もこの課題は続いていますが。
小林:
常に課題があり、悩んでいますよね。
社内文化を浸透させるために活動している委員会に、美化委員と挨拶委員があります。これらの委員会では、活動内容以外に大きく違う点があると思っています。
挨拶委員は、基本的に発信する内容がポジティブ。一方、美化委員はどうしても注意が多くなってしまうので、ネガティブなイメージを持たれてしまいがちなんですよね。
そこを「いかにポジティブに呼びかけるか」がとにかく課題です。これを解決すべく始めたのが「褒める」「なるべく明るく面白く」という2つです。
藤原:
GAテクノロジーズグループでは、各事業の進捗や戦略を共有するために毎週行われる、全社合同の朝会があります。全社員が見ている朝会開始前に、日々の挨拶・感謝・美化運動を見直してもらうためのクイズを展開しています。それが「人としてちゃんとしてますか検定」です。
矢作:
全社のSlackに、「#社内美化運動」というチャンネルを作成し、日々の美化運動の報告と呼びかけを行っています。
矢作:
社内美化運動チャンネルを通して意識を高めてもらうことが大切なので、注意や呼びかけをする際の表現は特に意識しています。
例えば、オフィスに長い間置きっぱなしで持ち主不明の傘を回収をする時も、あえてお金に換算して「〇〇円分捨てました」と報告したり。
ちなみに、「褒める」に関しては「bikachan」がとても頼りになる存在です!
小林:
bikachanは山本さんが生み出してくれた掃除の妖精です!
bikachanは、社員のみんなの美化運動を遠くから見てくれているんです。
山本:
GAテクノロジーズには「まぐラッチェ」という感謝を伝える全社員共通のweb掲示板があります。そこでbikachanは美化運動に協力的な社員の活動を見つけると「美化ラッチェポイント」を39ポイントくれるんです!
小林:
こういった施策が実施できているのは、私たち美化委員の力だけではなく、技術的な面で多くの社員が協力してくれているからなので、とても感謝しています。
矢作:
美化運動に関してポジティブな声をもっともっと全社に共有していきたいですね。そうすることで掃除はただ綺麗にすることだけが目的ではなく、みんなが働きやすく気持ちのいい環境を作っているんだと、掃除に対する意識が変わってくると思います。
藤原:
僕の同期から聞いたのですが、オフィスに来ていたお客様が、たまたま掃除している僕たちを見かけてくれたみたいで。その際に「こうやって自分達で掃除している会社は、絶対成長するよね」という言葉をいただいたそうです。美化委員で活動していてよかったと感じましたね。
今後は全社員にもっと意識高く「目の前のゴミに気づける人」になってもらえるよう活動を続けていきたいです。
僕は大学時代、サッカー部の監督に言われた「ゴミを拾うは運を拾う」という言葉を今でも大切にしています。自分はもちろん、みんなにこの意識を持って行動してほしいです。
小林:
どこかが汚かったり、掃除が行き届いていない時に注目されがちな分、感謝されると本当に嬉しいですよね。
働き方や環境が変わっても、人数がどんどん増えても、一人一人が自ら社内美化のために動いてくれるように、掃除を「やらされている」ではなく「綺麗にしたいな」と思ってもらえる活動を続けていきたいです。
山本:
小林さんの言う通り、綺麗を常に保てていたら美化委員の存在が消えている。でもそれがある意味理想で、なんの注意も出てこなくなるのがゴールでもありますね。
美化委員が悩んだ時期に社長を交えてミーティングした時に「言い続けるしかない」と言っていました。まさに私たち美化委員がやっていくべき事はそこだなって思います。ひたむきに明るく、社員に楽しんでもらえるような呼びかけを継続していきたいです。
以上、「美化委員会」についてご紹介しました。
当たり前のことでありながら、見落としてしまいがちな掃除。一人一人が意識することで社員みんなが気持ちよく仕事ができる毎日になります。
小さな変化に気づけるようになることで、結果的にビジネスパーソンとしても成長できるでしょう。
今後も社内美化を継続し、個人としても会社としても成長し、より大きな成果を出せるよう取り組んでいきます!
撮影:今井淳史
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。