こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。
2013年に2名で創業したGA technologies。2022年には700名を超え、ハイスピードで成長しています。エンジニアやセールス、マーケティングなどさまざまな職種が互いに尊重して働くためには、人と組織を支える人事の存在は欠かせません。
今回は、人事として会社の成長をサポートするメンバーにインタビューしました。
人事データの管理や、人事制度の企画・運用、そして育成施策の企画・運営などがメインです。人事というと新卒や中途の採用をイメージしがちですが、私の仕事は「採用以外の人事の仕事全般」という感じでしょうか。入社するまでを担うのが採用で、入社してどうすれば活躍し、会社も個人も幸せな働き方ができるかを考えるのが私の仕事です。
いえ、キャリアのスタートはアパレルの販売職です。就活でたまたま内定をいただいたアパレル企業で、入社から数年は販売スタッフとして店頭に立っていました。
当時は「どうせやるなら1番がいい。誰より早く店長になりたい」と考え、がむしゃらに仕事をして2年目の終わりにはスーパーバイザーになりました。スーパーバイザーになってからは「お店の売上を全国1位にしたい。きっとみんなもそうに違いない」と考え、熱心に指導をしていたのですが、メンバーが次々に退職してしまって…。そのとき初めて、「メンバーはそれぞれいろんな思いで日々の仕事に向かっているんだ」と気づいたんです。とても反省しましたし、自分にとって非常に大きな転機でしたね。
その後、本社で人事として新卒や中途採用に関わることになりました。その時から今でも意識しているのは、常に現場目線で考えること。販売スタッフやスーパーバイザーとしての経験があるからこそ、「現場が困っていることを解決できるか、不要なストレスをかけていないか」という点は常に意識しています。最前線で頑張る人の大変さもわかっているので、役に立てることはなんでもしたいと思っています。
GA technologiesに入社後は、中途採用や新卒採用、エンジニア採用と、入社半年で3回担当が変わりました。とにかく変化が速い会社なので、役割が変わることはめずらしくないのですが、当時は「どれも中途半端になってしまった。どこにも受け入れてもらえないのではないか」と落ち込んでいました。だからこそ、今の役割を任されたときは全力でやろうと思いましたし、自分のキャリアに悩んでいる人の気持ちも理解できるようになったと思います。
すべての経験が今につながっていると思いますね。今は育成施策にも関わっているので、新卒入社のメンバーにも伝えています。
行きたかった部署に配属されなかったり、思いがけないタイミングで異動することになったり、長いキャリアで誰もが一度は「なぜ自分が」と思う経験をすると思います。でも、私は「そこでめげずに一生懸命頑張ることが、自身のキャリアを切り開く」と伝えたいです。
仕事でもなんでも、目の前のことに全力で取り組めば必ず学べることがあるし、新たなチャンスにつながります。私自身、振り返ると「あのとき、あの経験をできて良かったな」と思えることばかりです。4月になれば22新卒が入社してくれますが、無駄な経験はひとつもないということは変わらず伝えていきたいですね。
新卒入社後の数年間、どんなスタンスで仕事をするかは、その後のキャリアでも非常に重要です。私自身、販売職の頃に上司からもらったアドバイスを仕事内容が変わった今でも大切にしていますが、それほどいろんなことを吸収できる時期なんですよね。新卒の皆さんにはとくに「目の前のことを頑張ることが、会社の成長だけでなく将来の自分につながっている」ということを知ってほしいと思っています。
昨年11月に、Our Ambitionと新しいGAGSを策定し、それに基づく新たな人事制度が始まりました。GA technologiesグループで働くすべてのメンバーが、目指す方向をしっかり認識して日々過ごせるように、制度の運用には力を入れています。
GA technologiesは2018年の上場以来、8社のM&Aを実施しました。また、創業初期から働く人もいれば、社歴の浅い人もいます。入社経緯やバックグラウンド、仕事内容も違う700名以上のメンバーが働いているからこそ、目指すゴールや大切にする価値は、誰が見てもわかるようにしたいと思っています。
また、人事データが整ってきたので、今後は経営陣はもちろん財務経理など他部署との連携も強化して、経営に必要な情報を必要なタイミングで的確に出せる環境を作っていきたいですね。GA technologiesの強みのひとつは「スピード感」なので、それを落とさない仕組みを整えたいです。
育成施策についても、受講者の学びを全社で共有できるようにしていきたいと考えています。コロナもまだ終わりが見えませんが、どんな状況でも学べるよう動画でのカリキュラムも考えています。
新しい人事制度の準備を進めているときは本当にタスクが多くて、正直、いっぱいいっぱいになった時期もありました。全部自分でやらなきゃ、と思い込んでいたんですね。
でもそんなときに、一緒に働くメンバーが「全部自分で抱え込まないで。もっと頼ってほしい」と言ってくれたんです。それまで、自分で自分を追い詰めていた部分があったことに気付き、とても気が楽になりました。ひとりですべてできる必要はなくて、チームで成果を出せばいいんだと気付いたんです。
今はマネージャーとしてチームをサポートする立場になったので、個人で仕事をしていたとき以上の成果が出るようにしたいと思っています。私自身、これまでたくさんの方にチャンスをいただいたり、アドバイスをもらいながらここまでやってきました。今度は、そのお返しとしてチームメンバーの経験値を増やしていきたいと思っています。
写真:樋口陽子
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