こんにちは!GA MAG.編集部の藤堂です。
2022年5月18日に改正宅建業法が施行され(※1)、不動産取引がすべてオンラインで完結できるようになり、不動産業界のテクノロジーの発展はますます注目を集めています。
今回は、GAテクノロジーズグループが展開する、PropTech領域を中心としたプロダクトの開発に関わるエンジニア3名にお話を聞きました!
(※1)出典:国土交通省「宅地建物取引業法施行令及び高齢者の居住の安定確保に関する法律施行令の一部を改正する政令」等を閣議決定 https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo16_hh_000001_00035.html
私はクオリティアシュアランス(以下、QA)と言い、開発エンジニアが開発したプロダクトの品質が一定に保たれるための検品をしています。関わってるプロダクトは複数あり、不動産オーナー向けアプリ「OWNR by RENOSY」や、顧客管理システム「AGNT by RENOSY」、住宅ローン申込プラットフォームサービス「MORTGATE GATEWAY by RENOSY」などです。何かプロダクトに不具合があれば開発エンジニアに報告し、修正してもらうという業務です。
私は「MORTGATE GATEWAY by RENOSY」の開発に加えて、柿崎さんと同様、GAの幅広いプロダクトの開発において、どの技術がより有利かを判断する、技術選定もしています。他のエンジニアが技術選定する際に使用できるよう技術選定の要点や注意事項をまとめたり、技術相談に乗ったりしています。
私はサイト・リライアビリティ・エンジニアリング(SRE)と言う、プロダクトの信頼性を高めるための開発を行っています。またプロダクトの開発にも直接関わっており、「OHEYAGO」ではユーザーの使いやすさを意識してサイトの物件検索の開発・改善をしています。
きっかけは大学で選考していた経営情報論のゼミで受けた開発のプログラムです。
ただファーストキャリアはエンジニアではなく証券会社の営業でした。もちろん就活時にエンジニア採用も探していたのですが、同時に金融の世界に興味があり、経験するなら新卒の時だと思い証券会社に入りました。証券会社で働く間も開発への興味は続き、仕事として開発の道に進みたいと思うようになり、思い切ってエンジニアの道に転業しました。
私も大学ではエンジニアは専門ではありませんでした。多くがメーカー等に就職するような学科にいたのですが、自分にその道は合わないなと思い、プログラミングやIT系の会社を見始めました。その時に本格的にプログラミングも始めました。やっていくうちに「自分に向いている」と感じ、IT系の進路にしようと決めました。
私は昔からパソコン大好きっ子でした。自作のパソコンを作ってみたり、パソコンでデスクトップミュージックを作ってみたり。ある時WEBディレクターという仕事を知る機会があり、そこからWEBサイトの運用などの依頼を受け、サイト用のバナーを発注したりしてました。現在のQAの仕事には、その後に就職した会社で出会いました。
自分で選択してエンジニアをしてきたと言うより、必要とされることに応えていたら今に至ったという感じです。
エンジニアは割とそういう人が多いかもしれませんね。私もエンジニア未経験のままGAに入社し、とにかく求められていることに応えていたら今のポジションにいた、という感覚です。
シンプルですが、やはり開発は難しいですね。常にミスのないよう慎重に、正しく動き障害の出ないプロダクトを生み出すことが必須な一方で、スピード感も大切になってきます。なので日々の業務全てが挑戦ですね(笑)。
あとは「やらなければいけないこと」と「やりたいこと」の両立が難しいですね。
めちゃくちゃ分かります。開発含めエンジニアとしてやりたいことは無限にあります。決まったタスクとそれ以外の開発の両方へかける時間をどう調整して形にするかが大事ですよね。時間もそうですが、もちろん会社なので予算やリソースにも限りがあるなかで、いかに会社の成長に繋がるものを作れるか、時間軸で考えて日々開発していますね。
あと最近は、開発を進めるなかで「自分がどう成長するか」と「周りにどう成長してもらえるか」を考えるのも課題ですね。
アウトプット(生産性)とメンバーの成長って両立が難しいですよね。
ある程度の時間をかければ技術的な部分は成長できても、同時に限られた時間の中で「なんとしてもやり切るんだ」というマインドの成長をしてもらうのが難しいです。マインド重視だと技術面が犠牲になってしまいがちですし。
自分1人だけで進めたほうが楽なように思えても、メンバーに色々なことを任せて、成長を促さないといけない。ただ、任せすぎてスピード感を落としてしまうわけにもいかないですね。
その課題こそ、今のGAテクノロジーズでは大切な部分ですね。今この瞬間にパフォーマンスを出すためのものであれば自分1人でも良いですが、それを3年ずっと続けられるのかということですよね。今、私のチームにはメンバーが5人いるのですが、全員が成長できる3年にできたなら、3年後、より多くのプロダクトを生み出せるのは後者だなと。
数年先を意識するのはすごく大事ですよね。
特にWEB系のソフトウェアエンジニアは、安定した職業に比べて歴史が浅いので、先のキャリアが想像しづらいです。
私はおそらく、GAに在籍しているエンジニアの中では最年長だと思います。だからこそ挑戦したいのは、ソフトウェアエンジニアとしてGAの中で最年長記録を伸ばすこと。僕の記録がアンカーとなり、若手のエンジニアが「とりあえず柿崎が○歳までやっていたから、俺もそれくらいまではやろうかな」って思ってほしいです。
お二人が言ってくれたみたいに、若手の育成とか、3年後どういう組織になっていかなきゃいけないのかを見定めて、開発と育成の力の配分を考えていく必要があるなと思っています。
勉強会ですね。QAを担当する私のチームでは、週次の定例ミーティングでメンバーが順番にQAや開発に関わるテーマを持ってきて、そのテーマについてプレゼンやディスカッションしています。
まだ実験的な段階ですが、僕もチームで勉強会をやっています。
勉強会にきちんと取り組まなかったら勉強会の意味はないのは明らかですが、逆に熱心に取り組んで多くを吸収するようなメンバーは、勉強会がなくても自ら学ぶことが多いため、あまり必要なかったりします。勉強会の必要性は難しいところですが、成長に繋がってくれるといいですね。
イタンジのエンジニアは、とくに「サービスを作りたい」と熱望するメンバーが多く集まっているように感じます。
同じエンジニアでも、受託業者のようにお客様の希望に合わせてシステムやサービスを開発する人もいれば、自分たちで作ったものをお客様に提供したいというマインドの人たちもいます。どちらが良い悪いではないですが、イタンジは圧倒的に後者が多いですね。そのため、不動産業界の知識だったり、技術的な面以外の、直接開発に関わらない分野も積極的に勉強しています。
例えばですが、宅建(宅地建物取引士)の資格はあったほうが開発にもプラスになりますね。開発に関わる要件のヒアリングなど、他部署の人と会話する時に、宅建があるだけで話の理解力・伝わり方が全然違います。
「この業界をどうにかしたいんだ!」と思っているメンバーが多いですね。
私もまさにその理由でGAに来ました。
若い頃、町の不動産を利用した時に辛い扱いを受けた経験があります。情報の非対称性などが原因なんだろうなと思っていました。後にGAに入る前に、社長の樋口さんとの面接で不動産業界の課題を聞き、そこにシンパシーを感じたのが入社を決めたきっかけですね。
規模が大きい業界ですが、一人一人の仕事の先にあるインパクトが大きいと感じられますね。
私は自分が評価されるよりも、メンバーが周りの人から感謝されているのを見ると、よかったなと達成感を感じますね。
僕は、ユーザーの声を聞いた時ですね。開発を通じて自分の技術をアウトプットして「よし出せた」で終わりではなく、実際に使ったユーザーに喜んでもらえているかが大事です。
私は、小さな改善が目に見えるようになり気づいたタイミングですね。
改善など地道なことを積み重ねていった先で、開発の効率が上がったことを感じたり、障害や不具合を回避できると「あの時やっていてよかった」と仕事の楽しさを感じます。
ひとえに「ネット不動産」(※2)という分野で、GAグループが1位を勝ちとることにコミットしたいです。
QAではソフトウェア品質で最も大切なセキュリティ面を強化していこうと考えています。セキュリティは問題点を検出する難易度が高い業務ですが、専門家からの指導を継続して受けていくなど勉強し続けることで、私個人としても、チームとしてもスキルを伸ばしていきたいです。
同業他社もどんどん進化しています。イタンジもここで止まることなく、さらに進化し続けなければいけません。エンジニア一人一人が技術力を高め、エンジニアとしての力を養っていける組織作りに貢献していきたいです。
私も組織に対する強い思いがあります。
GAテクノロジーズグループは、今では世間的に「テック企業」と言ってもおかしくないフェーズまで来ていると思います。その一方で世界的なテック企業かと言われたら、それはまだだと思います。
堂々と世界に向け「テック企業です」といえるよう高みを目指していきたいです。
(※2)オンラインで完結する不動産取引のこと
参考:RENOSYマガジン(https://www.renosy.com/magazine/entries/5058)
いかがでしたか?
日々技術を磨き、他の成長にも力を注ぐエンジニアの皆さんがいるからこそ、ユーザーに喜ばれるプロダクトを提供できているんですね。
今後もテクノロジーで不動産業界に変革を起こしていく皆さんの活躍に期待したいです。
写真:今井淳史
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