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「体育会系学生が好きな事をやり抜くことができる環境をつくりたい」部活出張説明会に込められた想いに迫る

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社員インタビュー

Dec

14

Fri

WORDS BY増田 剛士
POSTED2018/12/14
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こんにちは! GA MAG.編集部の増田です。

先日の記事で紹介した体育会系学生向けの部活出張説明会。
なぜGAが出張スタイルの企業説明会を始めたのか。

今回は日本体育大学相撲部出身でLife-Design Division3(※1, 以下 LDD3)の本部長を務める飯田修三さんへのインタビューを通して、部活出張説明会が開催されることになった背景やそこに込められた想いに迫っていきます。

(※1) Life-Design Division3:GAが販売する物件の仕入れを担当している部署。

PROFILE
  • 大阪支社長
飯田 修三
日本体育大学 体育学部。相撲部出身。小学校から大学ま で16年間一貫して相撲道にて心技体を磨き、大学在籍中には幾度もチームの日本一に貢献する。GA technologiesには10人目の社員として入社し4年間トップセールスとして活躍。現在LDD3で本部長を務める。

きっかけは面接に来てくれた学生の悩み

部活出張説明会とはなんですか?

部活出張説明会は部活をやっている体育会系学生向けの企業説明会です。

企業説明会は一般的には就活をしている学生側が企業のオフィスもしくは会場に足を運ぶのが一般的だと思います。しかし、この部活出張説明会はその逆で、私たちGAメンバーが日本全国の体育会系学生の近くに行く出張スタイルの説明会です。

しかも、会場は参加する学生のキャンパスや部活のトレーニング場所から近い焼肉店。企業説明会は比較的休日の日中に開催される事が多いと思います。しかし、体育会系学生は土日練習がありますし、平日の日中に開催するとしても大学の講義があるので参加しづらい。そうなると、体育会系学生が参加しやすいのは部活が終わった後かなと考えたんです。そして、部活が終わった後だと学生ってお腹空いてますよね?だから焼肉店なんです(笑)。

自分から行くのではなく企業の人が自分たちのホームグラウンドまで来てくれて、会社やキャリアの話もしてくれて、就活・将来の相談も出来て、なにより肉が食べれると!! 私も含めGAには体育会出身のメンバーが多いので、そういったメンバーが「あったら絶対使う」と思うような企画を考えて今の形になりました。

GAが部活出張説明会を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけはGAの選考を受けてくれた体育会系学生から聞いた就職活動に対する悩みでした。私もそうだったのですが、体育会系学生って就職活動に対する様々な不安や問題を抱えているんです。

一番わかりやすいのは時間の問題だと思います。
体育会系学生は多くの時間を練習に費やしています。それに加え、寮生活の学生は練習以外の時間も部活動に関わる雑務に時間を使っています。
そういった状況にある体育会系学生はそもそも就活に使える時間がない。
しかし、皆さん経験があると思うのですが就職活動っていろんなことに対して多くの時間を費やさないといけないんです。
企業研究や自己分析。SPIの勉強やグループディスカッション、面接の練習など。人によっては体育会系学生が部活に費やすのと同じくらいの時間を就職活動に費やしている人もいると思います。

もともと就職活動に使える時間がない体育会系学生は、そういった就職活動に時間をかけている周りの学生を見て焦りが募る一方なんです。そして、部活を引退していざ就職活動を始めるとなっても、今まで部活に集中していて就職活動について何も知らない状態なので何をすればいいのかもわからない。

そんな体育会系学生の悩みを聞いて、これはどうにかしないといけないと思ったのがきっかけです。

就職活動のために部活動をやめる学生がいる

飯田さんも小学校から大学までの16年間相撲を続けていたとのことですが、飯田さんが大学生の頃の就職活動は今と比較してどうでしたか?

私の場合、そもそも就職活動っていうのは部活動に入っていない人がやるものだと思っていました(笑)
毎日のように練習がありましたし、当時はいかに日本一になるかしか考えていなかったので就職活動なんて頭の中にありませんでした。周りの学生も私と同じような考えの人間ばかりだったので、スーツを着てたら「どうしたの??」と不思議がられるような世界でした。

そんな環境下にいたので就職活動の情報なんてほとんど入ってこなかったですし、引退した後も公務員・教員になるか顧問の紹介で就職するかくらいの選択肢しか見えていませんでした。

飯田さんは過去2回の部活出張説明会に参加していますが、参加していた学生から聞いた体育会系学生の現状はいかがでしたか?

3パターンに分けることができるかなと思います。
そもそも就職活動についてよくわからないという学生と、就職活動のために部活動を引退しようか迷っている学生。そして就職活動のために既に部活動を引退した学生の3パターンです。

どのパターンの学生にも共通しているのは、知識が少ない・視野が狭いというところです。 「顧問の先生が紹介してくれたから」「先輩がその企業にいるから」「先輩はこうしてたから」というように、縦割りになっているんです。普段から見える範囲が大学内か、部活内に限定されているので自然とそういう状態に陥ってしまうんだと思います。

そんな中、現状に焦りを感じている学生は本当は続けたいのにも関わらず部活動を引退したり、引退することを考えてたりしています。実際に体育会系学生に向けたアンケート調査でも「部活をやっていなければ、もう少し早くから始めてもう少し良いところに就職できたはず」「練習を放り投げて就活に専念したい反⾯、部活も最後の⼀年だから頑張りたくて、早く練習に専念したいという思いの両⾯があり⾟かった」といった声が寄せられました。

私が大学生だった当時と比べ、ここ数年で就活に関するルールが何回も変更され、就職活動に関するサービスも多様化してきましたが、体育会系学生の就職活動はあまり変わっていないんだなと思いました。部活に専念できず就職活動のために引退をする学生がいる事を考えると、当時よりも状況は良くないと言えるかもしれません。

そういった状況を改善するためには、企業側がもっと学生に寄り添う必要があると考えています。その寄り添っていく形の一つが部活出張説明会です。

今、部活を頑張る学生たちへ

体育会系の学生に向けて、メッセージをお願いします。

一般的に体育会系学生に共通する強みとして「GRIT(グリッド:やり抜く力)」が挙げられますが、これは間違いなく強みでありビジネスにおいても活きてきます。だからこそ、学生には好きな事を好きなだけやり抜いてほしい。高い目標を持って努力を続けてほしいと思っています。

そうは言いつつも記事で書いているだけだと実感できないと思いますし、「本当に社会で役に立つのか」と不安に感じると思います。だからこそ、私たちが会いに行き、直接皆さん一人一人に向き合います。そして、社会人として働くということについて知る・考えるだけでなく、皆さんが培ってきた経験がどれだけ貴重なものか知るきっかけにしていただければと思います。

EDITOR’S PROFILE
増田 剛士
2019年4月に新卒でGAテクノロジーズに入社。Communication Design Centerにて広報やイベントの運営、社内システムの運用などに携わっています。
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2018/12/14
「体育会系学生が好きな事をやり抜くことができる環境をつくりたい」部活出張説明会に込められた想いに迫る