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こんにちは、GA MAG.編集部の古川です。
今回は、社内外のコミュニケーションを設計するCommunication Design Center(以下、CDC)が自信を持ってお送りする社内向けサービス「GA News Network(以下、GNN)」をお送りします。
現状350名以上規模となったGAグループを支える社内コミュニケーションの一部を大公開します。
編集長インタビューでは、ただの社内報ではない組織戦術としての一面を垣間見ることができました。
「GAグループの人と文化を、熱量落とすことなくコンテンツに乗せてお伝えする社内報。
世界のトップ企業を目指す会社の、世界のトップの社内報を目指す。それがGNN。」
GA News Network(略してGNN)は、コンセプトの通り人と文化を発信することを目的とした社内報です。2018年12月より社内ポータルサイト「Tech Portal」で運用し始め、コンテンツが増えてきたことを背景にGNNとして2019年7月にオープン。すでに148記事も掲載されており、更新頻度の高いメディアとなっています。
以前紹介したTech Portalと並ぶ社内コンテンツとして、世の中に存在するWebメディアと変わらないクオリティを自負しています。
連載企画はどれも肝入りのコンテンツとなっています。ここで、筆者の古川がオススメする連載企画をご紹介します。
毎週月・木の週2回更新の「社員名鑑」
社員それぞれの自分史を紹介する企画です。「幼少期は、どんな子どもでしたか?」「今まで上司に言われて一番印象に残っている言葉はありますか?」「現在の趣味は?」など、私生活から仕事への考え方まで、社員それぞれを深く知れるようなコンテンツとなっています。いいねやコメント機能もあるので、趣味が似ている社員が「私もこの映画好きです!」などとコメントして繋がることもできます。
連載動画企画「Katari Bar」
GAの社員がバーテンダーとなって、バーにやってくる古参社員と語らうという設定のムービーコンテンツです。急成長・急拡大する当社グループにおいても大切にしたい創業期の思い出話や、今だから笑って話せる当時の逸話まで、社内報ゆえの限界トークが満載です。また、ムービーの出演はもちろん、演出、撮影、編集にいたるまですべて社内のスタッフで内製しています。
愛用する仕事道具たちを通じて、仕事と仕事術を語る「モノトーーク」
日々使っているカバンの中を全部公開してしまうこの企画。社員それぞれのこだわりが見えてきて、純粋に明日から活かせそうなライフハックも紹介されます。この連載を編集する社員の色が存分に発揮された文章で、社内報ならではの親近感を醸し出されており、読み始めたら止まらない連載です。
他にも、社内表彰された社員へのインタビュー記事や社員が近くの美味しいお店を紹介する企画、音楽好きな社員のおすすめプレイリストなど、様々なコンテンツが連載されています。
そんなGNNの裏側を探るべく、編集長であるCDC ゼネラルマネージャー 川村佳央にインタビューを行いました。
GNNはどのような背景で誕生したのですか?
2つあります。1つは、急成長・急拡大する組織に対しての、いずれ訪れるはずの課題への予防線として。2つ目は、純粋にGAグループが今以上に楽しい場所になればいいなという、遊び心のようなものです。
私が入社したのが2018年の夏だったのですが、その当時は社員数が150名程度でした。しかし、今や組織拡大が進んで400人弱となり、1年強で2.5倍程度増えました。
こういった組織拡大に伴って発生し得るコミュニケーション上の課題は、一般的には、社員同士の繫がりの希薄化や、社員と会社のエンゲージメントの弱化、創業当時のメンバーと途中から入社した社員との温度差などです。これらはおそらくすべての急成長するベンチャー企業が通る道だと思いますが、予測できているのであれば、問題が起きる前に環境をつくって備えておこうと思ったのがGNNを作ったきっかけです。そして、どうせしっかりと社内報を作るのであれば、読まれるもの、愛されるもの、待ち遠しくなるものにまでしたいと思って取り組んでいます。
なにか問題が発生していたのではなく、課題を予測して先回りしていったんですね?
そうですね。実際には何の課題もなく順調に組織が成長していけることに越したことはありません。しかし、そのリスクが予見できる中で、先回りして打ち手を打ったという感じです。そして、当然ながらGNNという社内報やそこで展開されるコンテンツですべてを解決できるとはこれっぽっちも思っていません。企業と社員、あるいは社員同士のコミュニケーションのための補助線となる手法のあくまでも1つに過ぎないからです。なので、GNNの開設と並行して新規の社内イベントの企画運営を行ったり、コーポレートやRENOSYなどのプロダクトのグッズやノベルティを制作して社員に配布したり、社内限定のECサイトを立ち上げたりもしました。完全受注生産でちょっとレアな会社のノベルティを作って、本気で作ったECサイトでそれを販売するという。たった400人弱の社員の目にしか触れないからこそ、そういった細かいところも本気でこだわっています。
そんな様々な取り組みの中でGNNはどのような位置付けですか?
GNNに関しては、私はこれを”究極の内輪ネタの瓦版”にしていきたいと思っています。
今読んでいただいているGA MAG.は、アクセスの傾向を見ると、弊社のお客様や、新卒や中途での入社を検討されている方、投資家の方などに多くご覧いただいているようです。しかしながらGNNは、GAグループ社員以外の目には決して触れることがありません。なので、知らない方が見てもさっぱり面白くないぐらいがちょうどいいなと。内輪ネタって、その円を少しでも出ている人からするとどうしようもなくつまらないじゃないですか。当たり障りないものをつくるぐらいならば、社内報はそのぐらいでいいんじゃないだろうかと。
結構カジュアルなんですね。
はい。ですが、ただカジュアルなだけじゃなくて、カジュアルであることの目的を追求しています。採用の選考基準の筆頭に「人としてちゃんとしていること」と平然と言うGAグループですから、ひとりひとりの人間としての魅力を見ていこうとする会社の文化とGNNの温度感はとてもマッチするんです。他の社員の人となり、過去の仕事歴、エピソード、スポーツ経験、趣味、持ち物、聴いてる音楽、昔話、好きな食べ物、そんなあらゆる糸口から意外な発見が生まれ、新たなコミュニケーションが生まれていく。そんなことを夢想しています。それはとてもGAグループらしいことだなと。
『社員名鑑』や『Katari Bar』といったコンテンツも、大きくは1つの目的のためにすべて存在しています。それは、「それによってコミュニケーションが生まれること」です。
1年ですでに133記事ということで、とても人的コストをかけていますよね。何故そこまでしてこのGNNをやるんですか?
それは、省エネで制作された熱のないもので、人の心が動くわけがないと思っているからです。
私たちの部署CDCは営業部門ではなく、直接売り上げを生むことはありません。かといってこのGNNや社内報だけをやっているのではなく、PRやイベント、コーポレート全体のブランド管理など、業務の幅は多岐に渡ります。外の目に触れることのないGNNや社内報関連の業務は、最小限の稼働やコストでやったほうがいいと思う方も中にはいるかもしれません。
しかし、人を理解し文化を作ることを省エネで達成できるわけがないと私は思っています。人のこと理解し伝えていく、組織の文化を伝承していく、そして、そこから新しい文化を形成していく。それには、誰かの強烈な熱量ややりたいという思いがないと無理だと思っていて、だからむしろ全力でやるべきだと考えています。この想いのもと、GNNは私が編集長としてコンテンツ全体を見ています。これはやっぱり自分自身がやりたいなと。
GNNが目指す先を教えてください!
とても内側に向いた目標なのですが、全ての社員が朝の通勤時に自然と立ち上げて読むものにしたいです。電車の中でみなさんきっとSlackとかLINEとか、ニュースアプリとかYouTubeとか見てると思います。そんな通勤ルーティンに入り込みたい。
それぐらい読み応えあるものは提供できていると思っているので、朝に読んでもらうための社内施策なんかも考えようと思っています。朝9時台に読んだら抽選でランチ券が当たったらみんな読みますかね(笑)
とにかく、社員みんなの生活の当たり前になっていってほしいです。
ありがとうございました!
GAGS(GA GROUP SPIRITS)であるPROFESSIONAL(誠実なプロフェッショナルである)やWILL(意志の強さを原動力に、世界を変える)を感じられるGNN制作裏側インタビューとなりました。
実際に、僕がインターンで入社したばかりのころはGNNを通して多くの社員さんや文化を知ることができたことで、スムーズにジョインすることができました。こうした社内のコミュニケーションまでこだわる仕掛けがあるからこそ、GAグループの急成長があるのかもしれませんね。
では、またお会いしましょう。
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