こんにちは、GA MAG.編集部の千葉です。
これまで、GA MAG.では、社内限定の様々な取り組みをお伝えしてきました。
今回ご紹介するのは、GAグループの社内コミュニケーションと知の共有を活性化する施策「GA library」です。2020年卒(以下、20卒)のメンバーが内定者インターンの時に企画立案し、2019年卒(以下、19卒)の新卒がシステム開発を行なった社内図書館制度の裏側をお届けします。
GA libraryとは、その名の通り「GAの図書館」です。
GAグループの社員であれば、誰でもいつでもレンタルすることができる本が、本社のガーデン(リフレッシュスペース)に置かれています。
150冊を超えるGA libraryの本は、全て社員からの持ち込みとなっています。
GAにはエンジニア・デザイナー・セールスと多様な職種のメンバーが在籍するだけあって、置かれている本はビジネス書から小説・コミックと様々です。
これらの本は、専用アプリを通して、借りる・予約する・検索するなどの実際の図書館のような機能がスマホひとつで行えるようになっています。それに加え、本アプリには社員間コミュニケーションの促進を目的とした機能も実装されています。
今回は、GA libraryの立案者である光安と開発を担当した坪井にZoomでインタビューを敢行しました。その様子をお届けします。
光安:
きっかけは、営業企画部でインターンをしていた時、上長から、「人材育成の企画を何か考えてくれないか。」というお話があったことです。そのときに、いくつか考えたアイデアの中の1つがGA libraryでした。
オフィスのリフレッシュスペースにある本棚が活用されていないことに気がついたのがきっかけです。自分の家にも1度しか読まず、そのまま眠らせてしまっていた本が結構あったので、皆さんもそういう本があるだろうと思い、リフレッシュスペースの本棚を活用して社員のみんなと知識の共有ができれば、ということで企画しました。
光安:
最初はもう人力です。まずはインターンをしている同期に声をかけて協力してもらいながら、ひたすら社員に向けて「持ってきてください!」と直接コミュニケーションを取ったり、Tech Portalのタイムラインで流したり。
地道に声をかけていった結果、150冊ほど集めることができました。
自分のタスク外であるのにも関わらず、協力してくれたメンバーには感謝しかないです。
光安:
実は集めた本の管理方法を決めかねていました。当初の予定ではGoogleフォームとスプレッドシートで本のステータスを管理をするという形式を想定していました。
しかし、この形式では利用者も運営側も手間がかかるという話が出ていたので、よりよい管理方法を検討していました。そんな時に突然連絡をくれたのが坪井さんで、GA libraryのアプリを開発してくれることになったんです。
坪井:
GA libraryの存在は内定者が主体となって本を集めていたり、社内告知をしていたりしていたのでリリース前から知っていました。
あと実は、運営メンバーが集めた本は、GAlibraryが本格始動する前から本棚に並んでいたので、気になる本を見つけては徐々に読み進めていたんです。そしたらある日突然、本棚から本が消えてしまったので「GA library辞めてしまったのかな?」と残念に思いながら、すぐに責任者の光安さんにSlackしました。すると、実は辞めたわけではなくて、正式リリースまで本をバックヤードで保管すると聞きました。
光安:
その時は、本の管理体制を作るため、既存の本を把握すべく回収したんです。元々は0からシステムを作ろうと思ったんですけど、エンジニアに相談したところ、時間がかかりそうだということで断念しました。
坪井:
それで光安さんからその話を聞いた時、以前BootCamp(若手エンジニア育成プログラム)で開発したものが使えそうだなと思って、提案してみたんです。
BootCampでは、2週間くらいで実際にアプリケーションを開発するというお題があって、せっかくなので実際に使ってもらえそうなものを作りたいなと思っていたんです。そこで当時本棚にあった「キングダム」の管理方法が紙だったことを思い出しました。
「Techを謳っている会社なのに紙かい!」と思ったのと、キングダム以外にも本が増えることも考えて、それらを管理できるものとして設計しました。
光安:
初めてそのアプリを見たとき、自分が想像していたGA library像のイメージそのままだったので、これは是非坪井さんと一緒に進めていきたいなと思いました。
そしてこの時に、アプリが作れるならば、ただの「本の貸し借りをするだけのサービス」ではなく、レビュー機能などを実装することで「本を通じて社内コミュニケーションを生むサービス」にできるのではないかという発想が生まれたんです。
坪井:
1時間くらい話しましたね。「GA libraryをこういうものにしていきたいんだ!」という光安さんの熱い想いがすごく伝わり、僕も早く一緒に実現させたいなと思いました。
坪井:
バーコード読み取りですね。スマホのカメラで簡単に本を読み取れます!
また、本を手にとってから3クリックで貸し出し処理ができる手軽さも良い点かなと思っています。
光安:
ちなみにバーコードの読み取り機能は社内から絶賛の嵐です。「最先端すぎる…!」という声続出です。
坪井:
盛りすぎでは笑
坪井:
その他で言うと、光安さんが作ったロゴのアニメーションが凄いですよ。PowerPointで作ったらしいんですが、クオリティはAfter Effectsみたいなツールと同じくらいですよね。パワポの鬼です笑
光安:
盛りすぎです笑 GA libraryのロゴ自体はデザインチームの方に作っていただきました。ロゴに秘められた “意図” に気づいたときは「このロゴにアニメーションをつけたい!!」という衝動に駆られ、家で10パターンくらい作っていました笑
光安:
実は人事部が引継ぎしてくださるというお話もありました。
しかし、21卒が企画・運営することで、インターンが継承する新しい文化になってほしいという想いから、現在は21卒のメンバーに引き継いでもらっています。
光安:
現時点では「GA library上でレビューを書く」という一方通行のコミュニケーションになっています。今後は例えばSlackのパブリックチャンネルを作成し、そこで「レビュー&返信」ができるようにする事で双方のコミュニケーションが生まれるといいなと思っています。
坪井:
現在あるコメント機能はチープなものなんですが、Tech Portal(自社コミュニケーションツール)と連携することで、「本を媒介としたコミュニケーション」が達成できそうですね。図書館で本を借りる体験とは一味違う体験を提供したいな、と思っています。
坪井:
あとは、もっとより多くの人たちに使って貰いたいです。1度借りてくれた人はリピーターになってくれているんですけど、まだ使ったことがない人に向けて、アプローチ方法を増やしていきたいです。
光安:
とにかくGAグループのみなさんに愛されるサービスになってほしいです!
そのためには「本の質×量×GA libraryとの接点」を増やすことが必要だと思います。
GA libraryはまだまだ未完成でようやくスタートライン状態です。どう装飾していくかは本当に自由で21卒のインターン生次第!自由度が高くて大変だと思いますが、GA libraryを文化として定着できるように引っ張って行ってほしいです!
今回は、知の共有と本を媒介にした社内コミュニケーションの場を目指す、GA libraryをご紹介しました。以前GA MAG.で取り上げたTech PortalやGNN、THE STOREと同様、社内限定のコンテンツにも関わらずシステムを内製し、企画と運営の主体を内定者が担っているところにGAらしさを感じます。
今度はどんなGAらしいコンテンツが生まれるのでしょうか?
次回をお楽しみに!
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
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