そもそも、Greatest Awardsとは?
創業から毎年開催されている全社表彰式『Greatest Awards』。半期(6月)、通期(12月)の年2回開催されており、その半期優れた功績を残したメンバーを表彰する式典となっています。
これまでのGreatest Awardsの様子は過去記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
GAグループ初のオンラインアワードの様子をお届け!
今回のGreatest Awardsは、表彰式と代表プレゼンの2部制。
高いクオリティの映像を配信するため都内某所のスタジオを貸し切り、そこからYouTube Liveで全社員に配信しました。
ここからは、開催当日の様子を紹介していきます。
スタジオの様子
まず最初にご紹介するのが、スタジオです。
開催当日はビデオカメラで撮影した映像にリアルタイムでCGや動画の合成を行うため、スタジオにはグリーンバックと呼ばれる合成用の背景を用意していました。
またスタジオにはアワードの運営メンバーだけでなく、既に受賞が決まっているメンバー。当日、受賞者が発表される賞のファイナリストも集合。「人生で初めてスタジオに入りました!」というメンバーも多く、物珍しそうにスタジオ内を見学していました。
配信中の様子
そして、ライブ配信中の画面がこちら。
スタジオ内ではグリーンバックを背景に話している樋口ですが、画面上では隣に動画・資料とGreatest Awards専用のSlackチャンネルに投稿されたコメントがリアルタイムで表示されています。
第一部となる表彰式では、2019年11月から2020年4月までの半期で活躍した社員を表彰。表彰項目は全部で12項目に渡り、受賞者の発表から賞状・トロフィーの授与、受賞者コメントまで全ての模様をYouTube Liveを通して全社員に配信しました。
各賞の受賞者が発表されるたびに、Slackチャンネルのコメントは大盛況。
受賞者に対するお祝い・感謝のコメントやスタンプ、運営メンバーが投稿する「中の人」アカウントからの実況コメントなど、流れを追うことができないほどの速度でチャットが飛び交っていました。
第二部の代表プレゼンでは、弊社代表樋口とグループ会社であるイタンジ代表の野口が、半期の振り返りと今後の戦略に関するプレゼンテーションを行いました。
開催後から常に大盛況だったSlackチャンネルのコメントも、代表プレゼンが始まると同時に静かに。オフラインで開催していた時も代表プレゼンのパートは社員全員が聞き入っていましたが、今回のオンラインアワードでもその様子をSlackチャンネルの動きから感じ取ることができました。
オンラインだからこその体験を提供したい
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、急遽オンラインでの実施となった今回のGreatest Awards。オンラインでの開催が決定したのが4月後半だったため、製作期間が約1ヶ月と非常にタイトなスケジュールだったそうです。
そんな短期間でオンラインアワードの企画・製作を主導したのはCommunication Design Centerに所属する二人の社員。製作統括プロデューサーを務めた佐久間と、クリエイティブディレクションを担当した川村です。
そんなお二人に、GAグループ初となるオンラインアワード開催にあたっての背景。そして、製作においてこだわった点などをお聞きしました。
ー GA初のオンラインアワードでしたが、制作にあたってこだわった点や工夫した点を教えてください。
川村
オンライン開催が決まってまず考えたのは、オンラインじゃないとできない体験を提供したい、ということです。
これまでのアワードではホテルなどを貸し切り、現地に全社員が集まって開催していました。ただ、オンラインで開催するにあたり、ホテルで開催していた時の体験をそのまま持ってきても、これまでのアワードの劣化版になってしまうと思ったんです。なので、ライブ配信だからこそできる取り組みはないかと模索していました。
そんな中でアイデアの核になったのは「参加型のアワードにする」というものです。ただ見るだけじゃなくて、GAグループの一人ひとりがアワードの一部になれないかと考え、アワード開催中に社員がライブでコメントできるようにして、インタラクティブな体験を提供するようにしたいなと。具体的には、アワード専用のSlackチャンネルを作って実現することにしました。
佐久間
コメントも紆余曲折ありましたよね。
YouTubeのコメント機能を使うのか、Slackを使うのか。Zoomのウェビナーを使って、コメントだけでなくライブ配信自体もZoomで行うのか。
配信の画質や音質にもこだわりたかったですし、コメントも絶対にやりたいと思っていたので、何がベストかを検証し続けた結果、最終的にパソコンで配信を見てもらいながら、スマホでコメントをしてもらう、というダブルスクリーン方式になりました。
川村
普段のアワードだったら、壇上で誰かがスピーチしているときにスマホ触ってたら感じ悪いですから、まさにオンラインだからこそ出来た取り組み。本当にやって良かったですよね。
パソコンとスマホのダブルスクリーンで楽しむ。そして、画面の中には受賞者が映っていて、その隣には仲間たちのあたたかいコメントで溢れてる。あの画は、めちゃくちゃ良かったと思ってます。
あとはなんといっても、2時間で3,000を超えるコメントの数。あの量と流れる速度はこれまでのGAでは見たことなかったです。
佐久間
そうですね(笑)正直、あんなに多くのコメントが来るとは思ってなかったので驚きました。
あれを見て、一つ手応えを掴みましたよね。GAにハマるコンテンツって何かみたいな。
川村
ありましたね。「Slackを活用することでこういう体験が作れるなら、もっとこうしておけば更に良いものが作れたな」と思うこともあります。
そんな中で、今回インタラクティブにして一番良かったのは、祝福が増幅できたことだと思っています。物理的な拍手よりも、デジタル化されたスタンプの方がはるかに感情が伝わってくることもあるんだなと。
今までのアワードはある種のショーだったと思うんですよね。樋口さんがいて、司会者がいて、名前を呼ばれて登壇する受賞者がいて、その人を全員で称賛するっていう。
そのある種のショーだったものを皆で作るものに変えた。それが、今回の最大のテーマであり、チャレンジでした。だからこそ、あれだけ盛況だったのは嬉しかったですし、あの場は皆で作り上げたものという感覚が非常に強かったです。
ー 演出面やオペレーションの面でこだわったことはありますか?
佐久間
今回のアワードでは「その称賛は、空間を超える。」というキャッチコピーを掲げていたんですが、それをどう表現するか。そして、参加者に対してどのように伝えていくのかはこだわりました。
例えば、配信画面の背景。最初は背景の動きが2Dのような動きになっていたところを、より「空間を超える。」というコピーに近い表現に持っていくために、奥行きを感じさせる調整をしたり、タイムトンネルを抜けるような調整をしたりしました。
パッとみた時にクギ付けになるような画を作るためには、そういった細部の表現までこだわることが重要だと思っているので、気を抜かずに調整を重ねましたね。
あとは、空間の広げ方もそうですね。
ホテルのような広々とした空間で開催していた時と違い、YouTubeの配信画面はそこまで広々と使うことはできません。なので、画面内に樋口さんや司会者、受賞者が登場しても窮屈に見えないように、撮影の仕方や立ち位置なども細かい調整を続けていました。
ー 今回のアワードで出来なかったこと、今後のアワードで挑戦してみたいことはありますか?
川村
「どうやったら、今回のアワードを超えられるだろうか」っていうのは本気で悩んでいます。
入社してから計4回アワードの製作に携わってきましたが、今回のアワードはある種の最高到達地点にいったと思っていて。それは製作者としての手応えもそうですし、周りからのリアクション的にもですね。
それをオフラインでの開催に戻した時に、今回のアワード以上の体験を提供できるかというと今のところ自信は全くないです。
佐久間
ハードルは間違いなく上がってますよね。
それはアワードの運営をしている最中から、ひしひしと感じていました。
川村
佐久間さんの言う通り、間違いなくハードルは上がってますけど、そこの期待は毎回超えていきたいと思っています。
次のアワードはオフラインで開催する予定ですが、今までと同じような構成や演出だとその期待を超えることは出来ないと思っているので、今度はオフラインだからこそ出来る体験を提供していきたいです。
佐久間
僕個人としては、演出面で常に新しい挑戦をしていきたいですね。
例えば、ホログラムとか。今回はパソコンのモニターの中でしたけど、ホログラムを活用すれば離れていても目の前で樋口さんがスピーチしている、という体験を提供できるかもしれない。そういった、よりバーチャルな表現をやってみたいという思いはあるんですけど、ホログラムはまだ一企業が使うにはコストが高いです。
ホログラムはあくまで一例ですけど、そういった新しい技術を取り入れながら、常に新たな演出や表現に挑戦し続けていきたいと思っています。
川村
演出面でやってみたいことは、今後も尽きないと思います。
技術は常に新しくなっていくので、コストはいずれ追いついてきます。今回のアワードはライブ配信でしたが、ちょっと前だとライブ配信は一企業ができるようなことじゃなかったんですよね。でも、YouTubeのようなプラットフォーム側の進化や、配信用の機材も安く手に入りやすくなったこと。そういった技術の進化によって、一企業でも個人でも気軽にライブ配信ができるようになりました。
そんな感じでコスト面はいずれ追いついてくる時代が来るので、演出面でのチャレンジは今後も続けていきたいですね。ただ、あくまでも演出は方法論。アワードがこれからも、GAの挑戦する文化を象徴し頑張った人を称賛する祭典であり続けるように、もっともっといいものを、そしていい場や空間を、作っていきたいと思っています。
謝辞
当初会場として予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響によりキャンセルせざるを得なかったGrand Hyatt Tokyoの皆様のおかげで、無事盛況の内にGreatest Awardsを終えることができました。
末筆にはなりますが、皆様のご厚意に誠に感謝申し上げます。
また短い製作期間にも関わらず、並々ならぬご尽力を賜り最後まで駆け抜けた株式会社ADEX DESIGN CENTER、株式会社PLAY、ご協力会社の皆様にも心より御礼申し上げます。
皆様のお力添えにより弊社一丸となる体験を作り上げる事が出来ました、誠に有難うございました。
Communication Design Center 佐久間
GA technologies GROUP一同
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
Follow us:
EDITOR’S PROFILE
増田 剛士
2019年4月に新卒でGAテクノロジーズに入社。Communication Design Centerにて広報やイベントの運営、社内システムの運用などに携わっています。
- KEYWORD
- GAの日常