こんにちは、GA MAG.編集部の千葉です。
GAテクノロジーズグループのプレスリリース(ニュース)をよりわかりやすくお届けする「Genuine Ambition」。
今回は2020年度グッドデザイン賞受賞についてお届けします。
GAテクノロジーズは、リアルとテックを融合した最先端の不動産投資サービス「RENOSY ASSET(リノシーアセット)」で2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
この度の受賞では、物件選定から契約、ローン審査、収支管理までをオンラインにて一気通貫で完結できる「RENOSY ASSET」の体験が評価されました。
<審査員からの評価コメント>
契約手続きのオンライン化は、COVID-19を契機として一気に社会のニーズが高まった分野である。RENOSY ASSETは不動産投資の分野において、物件選定から契約、ローン審査、収益管理までオンラインで完結できるサービスをデザインしている。不動産のような高額取引をオンラインで行う際に大切なのは、双方の信頼関係をいかに担保するかである。物件に関わる情報から審査過程まで、一連の工程での透明性を担保するための仕組みづくりは他の業務・サービスのオンライン化を進める際の範となるのではないだろうか。
プレスリリース:https://resources.ga-tech.co.jp/Release/201001_GDA_RENOSYASSET_F.pdf
初めてGAテクノロジーズグループのプレスリリースやGA MAG.をご覧いただいている人にも、本記事を楽しんでいただけるように、これから出てくる用語や名称の解説・紹介していきます。(不必要な場合は読み飛ばしてください!)
グッドデザイン賞
グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくため、デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」をし、Gマークとともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へ繋げていく仕組み及び活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
すなわち、プロダクトのデザインのみでなくビジネスモデルや顧客体験といった部分も含めて評価の対象になります。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)
RENOSY ASSETは、不動産投資における物件選定から契約、ローン審査、収益管理までオンラインで完結できる不動産DXサービスです。提案資料のデジタル化、ビデオ面談を活用したIT重説、電子契約、ローンのオンライン申請・審査、購入物件の収支管理まで、ワンストップでお客様の資産形成をサポートします。
iBuyer事業
RENOSY ASSETの一部分を担う、投資用不動産の買取再販事業。
iBuyer事業部は、セールスやCSといったリアル側とマーケティングやプロダクトを開発するテック側の大きく2つの部門から構成されています。
OWNR by RENOSY
RENOSY ASSETにおける、所有物件の情報管理アプリ。
所有物件の状態を知りたい、契約書を確認したい、わからないことを相談したい…
OWNR by RENOSYは、そんなすべての不動産投資家のニーズに応えるアプリです。
所有物件の管理・運用からRENOSY ASSETの新着販売物件の確認まで、不動産投資のすべてをサポート。
仕事が忙しい人でも、不動産投資が初めての人でも、このアプリがあればだれでもカンタンに安心して物件の管理ができます。
今回は、プレスリリースでは語りきれない話を、iBuyer事業部のリアル側とテック側、それぞれの責任者を務める樋口と田吹に伺ってきました!
樋口
こういった賞をいただけるのは素直に嬉しいです。
リアル側は普段からお客様と接しており、期待の大きさを日々感じています。
求められていることを徐々に形にできていて、それを受賞という形で客観的に評価いただけるのはやっぱり嬉しいですね。
田吹
まだゴールまでは程遠いですが、僕らが実現したいことと今の流れが合致して評価をいただけたということはモチベーションになります。
今回の受賞によって、今僕らがやっていることは顧客からも求められていて、尚且つ流れの最先端にいるという実感を持てたことに価値があると思います。
樋口
特に面倒な手続きがワンクリックで完結するという世界観ですね。
世の中は進んでいるのに不動産業界は遅れている。そういった部分にお客様は違和感を感じています。不動産業界全体の体験を変えてほしい、という期待が大きいです。
田吹
お客様の期待に応え、良かったと思ってもらえるのは最終的な結果です。
最も肝となるのは、そこまでのビジネスプロセスをどのようにデザインするか。まだ過程の2割ほどですが、現在はそのプロセスをいかにスムーズにするかという部分に取り組んでいます。
樋口
1つはお客様に安心感を提供できるようになりました。
例えば物件の仕入れに関して、お客様にとってはどんな物件が良いかわからないのが正直なところです。これまでは、どの会社であっても営業担当の言葉を信じるしかありませんでした。今はその理由づけをAIを使ったデータで可視化することで、納得感を持って購入いただけるようになりました。
資料においても、一般的に紙で出てくるところを、弊社では自社開発したツールでシミュレーションをお見せすることができます。
こういった部分で「こういうの求めてた!」という声をいただけています。
田吹
先ほどのビジネスプロセスの中にお客様が入った時、どのような体験で楽しんでもらえるかというところを可視化していくことが最初の入り口になります。Webでの反響から面談の予約、実際の面談までのオフラインデータの可視化できるようになってきました。
それにより、曜日や時間帯による偏りが見えたことがまずは有意義でした。
今はこれを最適化するため、セールスと連携しながら施策を試しているところです。
樋口
iBuyer事業部内での密なコミュニケーションとスピード感だと思います。
プロダクトの変更点は詳細に説明があるので、建設的な議論が生まれます。
あとは速さ。とにかく速いです。トライアンドエラーの中で新しい気づきがあり、また試すという繰り返しです。そのため、1週間の間でも施策やプロセスが変わることもよくあります。
樋口
顧客体験の良さが実際の購入に繋がらないのが難しいところです。全てWebで完結するとお客様にとってもセールスにとってもやりやすいです。
お客様ファーストではあるものの不動産という高額商品の特性上、今までのイメージ通りだと購入に至らないケースもあります。
田吹
最終的に紙の契約書を書いてもらう時は、人に直接説明してもらった方が後押しにもなります。
今見えてきているのは、全てWeb、全てリアルではなく、Webとリアルのハイブリッドなパターンが最もユーザーから求められているということ、また安心感を得られ、ビジネス的にも最大化しやすいということ。
樋口
理想はWebでワンクリックで完結すること。
ただ、リアルとデジタルの融合は絶対に必要で、まだどこに正解があるかは難しいところです。
田吹
不動産の提供の仕方に選択肢を持たせることができるようになると思います。
例えば決済の手続き。膨大な書類を郵送でやりとりしているところを、Webで完結できれば非常にスムーズになります。
さらにビジネスプロセスが簡素化されていくと、このビジネスデザイン自体が僕らの差別化になってきます。
これによってお客様の立場からすると、簡単に購入まで済ませるかセールスと密にコミュニケーションをとりながら進めるか選べるようになります。
この選択肢を持った提案ができるということにおいても、他社とは違う不動産
購入の体験が作れる。
そういった絵が見え始めている感覚があります。
田吹
これまでは新規のお客様の話でしたが、購入した後の体験も重要です。
空室が出た時、リノベーション、売却など、不動産は購入後にも様々なプロセスがあります。特にOWNR by RENOSYを中心としたプロダクトで、いかに他社にない優位性を示せるか。ここで顧客のロイヤリティを上げられるかによって、顧客紹介やリピート、さらには不動産以外の新しい価値の提供にも繋がってきます。
不動産購入という入り口からお客様の幸せという最終的な出口まで網羅することが今後重要なことだと認識しています。
顧客体験にこだわり、リアルとテックの融合を重視してきたからこそ、コロナ渦における時代のニーズにもいち早く対応できるようになったのではないでしょうか。
それでも尚、我々の目指すゴールはまだまだ遠いです。
これまでにない不動産体験。そしてその先の世界のトップ企業を目指して、今後もGAテクノロジーズグループは走り続けていきます。
それではまた、次回のGA MAG.でお会いしましょう。
インタビュアー:川村 佳央
写真:今井 淳史
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。