こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。
GAテクノロジーズグループでは、「借りる・買う・売る・貸す・投資する」という住まいにまつわるすべてを提供しており、セールスだけでなくエンジニアやデザイナー、設計などさまざまな職種のメンバーが協力して働いています。
今回はそのなかでも、サーバーサイドエンジニアの2人をご紹介します。
中村:私は、GAテクノロジーズと、グループ会社のRENOSY Xのインフラ周りやサーバーサイド全般を担当しています。また、社内セキュリティ委員会の運営や、社内のセキュリティ意識向上、リスク対応も私の仕事です。
堀川:私は、社内のセールスや仕入れなど各部署が使うプロダクトの開発とプロダクトマネージャーを担当しています。セールスプレゼンテーションシステム「DATA ANALYZER by RENOSY」や、仕入業務支援システム「SUPPLIER by RENOSY」などがわかりやすいでしょうか。各部署に機能改善のヒアリングをしたり、開発の優先順位をつけたり。プロダクトを通して売上に貢献するのがミッションです。
現在3つのユニットのマネージャーとして、全部で11のプロダクトを見ています。不動産投資に関するものが多いですね。
堀川:メンバー間でプロダクトの勉強会や技術の共有をしています。週に1回、各プロダクトの担当が持ち回りで何をしてるか発表することで、お互いに何をしてるか、ほかのプロダクトでも活かせるものがあるかを考えています。
中村:私の場合、とにかく「ベンチャーで働きたい。SREチームをゼロから立ち上げられる環境に行きたい」と思ったのが転職を考えたきっかけです。
前職もその前もWeb系企業で働いていたのですが、どちらもすでにSREが機能としてもチームとしても確立していました。組織体制がすでに構築されているので、当然仕事は進めやすかったのですが、新たな挑戦がしたくなったんです。
GAテクノロジーズは、私が入社した2018年時点では、SREチームがありませんでした。チームの立ち上げはやりがいもある一方で大変なことが多いことは覚悟していましたし、その責任も引き受けたいと思ったのが決め手ですね。「課題解決が楽しい」と思っていることも大きいかもしれません。
中村:ネガティブなイメージはとくに持っていませんでした。もちろん、過去に会社に突然電話がかかってきたときは「胡散臭いな」と思ったことはありますが、業界自体はフラットに見ていましたね。
堀川:僕も不動産業界だからこそいいと思いましたね。
転職活動を始めた際、これを機に引越しもしようと考え、街の不動産屋さんに行ったんです。まず店舗では、マイソク(※1)やFAX、営業さんの物件確認の電話などを見て、純粋に大変そうだし時間がかかりそうだなと思いました。それだけでなく、自分が契約をする際に、住所や氏名など同じような情報を複数の契約書に何度も書かなければいけないという、非常にアナログな体験をして…。正直遅れているなと思いましたね。そこで、たまたまエージェントにGAテクノロジーズを紹介されたんです。
最初はあまり興味がなかったのですが、面接で樋口さんとお話して考えが変わりました。「不動産業界はテクノロジー化が遅れていて、消費者にとっても便利とは言い難いビジネスが残っている。だからこそ、そのアナログな業界を、エンジニアと一緒にテクノロジーの力で変えていきたいし、間違いなく変わっていくと考えている。そのとき、その変化の中心にいるのか、ただそれを外から眺めているだけなのか、どっちがいいか」と言われたんです。そこで心を決めましたね。
入社して3年経ちましたが、その間に不動産の電子契約が可能になったりと、業界の変革に自分も少し寄与できたのかなと思っています。アナログな業界だからこそ、エンジニアとしてゼロから創っていく楽しさがありますね。
※1 マイソク: 売買や賃貸の物件概要(賃料や間取り、周辺地図など)をまとめた資料の通称
堀川:基本的にはしんどいことだらけですよ(笑)。「エンジニアだからプロダクトを作ってさえいればいい」というわけでなく、事業の成功に貢献する責任を持っていると思うんです。だから、セールスが目標の売上達成が難しそうだと僕もしんどいですし、どうしたら売上が上がるか、業務効率を上げられるかといつも考えています。
また、そうしたセールスの状況はチーム全体で共有しています。「事業部と一緒にやっていく」という気持ちは強いですね。「売るのがセールスの仕事だから」と他責にせず、常に自分は何ができるか考えています。
中村:外から見ると、GAテクノロジーズはPropTechの会社としてエンジニア組織もイケてるんじゃないかと思われるかもしれませんが、実際はそんなことありません(笑)
たしかに全体の3割はエンジニアですが、まだまだ若い会社でシニアな人が少ないのが現状です。サーバー周りに関しても、DevOps(※2)を醸成するためには知見や経験の豊富なミドル層が必要ですが、正直まだまだ足りません。
幸いなことに、新卒などの若手で「インフラをやりたい」というモチベーションが高いメンバーも多いので、開発しながらインフラもできるように勉強会をしたりしてなんとか対応しています。規模が大きい会社にいらっしゃる方は驚かれるかもしれませんが、GAテクノロジーズはこのあたりはフレキシブルですね。逆にインフラ担当にも、自社サービスについては詳しく理解していただく必要があります。
※2 DevOps:開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた言葉。開発担当と運用担当が連携し、お互いの境目も明確にしないという手法のこと。
ちなみに、サーバーサイドエンジニアならみんな「いいインフラを作りたい」と考えると思います。私が思う「いいインフラ」は、とにかく大量のトラフィックをさばくということではなく、それぞれのサービスを理解し、それに合っているものを構築することだと考えています。その技術を選んでいる理由を理解すること。世間で流行ってるからいいというわけではないかなと思いますね。
堀川:すべてにおいて「自分事」でとらえることでしょうか。エンジニアとしてというより、ビジネスパーソンとして結局そこで差が出ると思っています。意識が変わると行動が変わり、結果が変わる。
あとは、僕たちエンジニアは、事業部の課題を解決する手法として、自分たちが得意だから開発をしているだけ。「開発は事業を成功させるための手段であって、目的ではない」という意識を常に持つようにしています。だから、サービスを開発するよりエクセルを整えたほうが課題解決できると思えばそうしますし、業務フローを改善したほうがいいなら、そうします。
あとは、変化に柔軟に対応することですね。ベンチャーの強みはスピード感なので、GAテクノロジーズも当然変化が多いです。担当するプロダクトが変わることもありますし、優先度や方針が変わる可能性もある。ちなみに僕は、今まで3週間で3回方針が変わったこともあります(笑)。これはその環境に慣れるしかないですね。
中村:繰り返しになりますが、GAテクノロジーズのエンジニア組織は、純粋なIT企業と比べると、正直まだまだイケてないです。でも、課題がたくさんあるからこそ、理想の姿にむかって現実を一歩ずつ着実に変えていく必要がある。自分が批評家になってないか、しかるべきタイミングでアクションを取り続けているかは常に意識していますね。
堀川:そうですね。リアルとテックの融合を目指してさまざまな取り組みをしていまが、目指す理想にはまだまだ到達していません。それは僕たちが作っているサービスも、組織も同じ。「上場して数年経つので、すでにいろいろ整っているのでは」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません(笑)
堀川:直近ではマネジメント、メンバーの育成ですね。プロダクトをちゃんと見ていける人を育てたい。そうすれば僕も開発できる時間が増えますし、組織として好循環を生み出せる。チームとして流動的に動ける体制を作りたいです。
あとは中村さんも言っていたように、セキュリティを意識した実装や、そもそもセキュリティへの意識を向上させたいですね。インフラ周りを含めて、知識があるに越したことはないですから。
中村:開発組織全体として、自分の担当領域に限らず知識を増やすことは大切ですよね。
私も、SREチームとして開発サイクルを上げていくサポートをしていきたいです。堀川さんの率いるBoosterチームは「事業部のために」という意識が強いので、それをしっかり支えるためにSREとして少しでも速く開発できる仕組みを作りたい。速くデプロイできる環境を整えて、開発力向上に少しでも寄与できれば、それが事業の成長につながると考えています。
あとはマネジメントですね。私もGAテクノロジーズに入社して2年経ちますが、よりGAGSを意識するようになりました。まずは自分自身がちゃんとする、やりきるということを意識し、自分が体現することで周囲に広げていきたいと考えています。
撮影:松井和幸
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