こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。
GAテクノロジーズグループでは、「借りる・買う・売る・貸す・投資する」という住まいにまつわるすべてを提供しており、セールスだけでなくエンジニアやデザイナー、設計などさまざまな職種のメンバーが協力して働いています。
今回はそのなかでも、住宅ローン申込プラットフォームサービスや、不動産業務のDXを推進するBtoB向けSaaS型サービスを提供する株式会社RENOSY Xで、セールスや企画を担当するメンバーをご紹介します。
RENOSY Xは2019年11月に設立されたばかりの新しい会社で、「MORTGAGE GATEWAY」はそのメインプロダクトです。
これまでの住宅ローン申込は、多くの書類に手書きで個人情報を記載したり、手続き全体の流れの不透明さにお客様が不安を覚えるなどのケースが少なくありませんでした。
また、「不動産の売買には煩雑な手続きが必要」とお客様が認識してしまうことで、購入を検討していても二の足を踏んでしまうなど、手続きそのものが理想の暮らしの実現を阻んでいることも多かったんです。
この問題を解決するには、申込者だけではなく、物件を取り扱う不動産会社、ローン審査・貸付を行う金融機関と、関わっている全員が満足できる「三方よし」のソリューションが必要でした。
そこで私たちが開発したのが、物件を購入するお客様(申込者)と不動産会社、そして金融機関の三者をつなぐサービス「MORTGAGE GATEWAY」です。
これまで手書きが主流だった住宅ローン申込書などの書類を電子化、さらにオンラインで見える化することで、電話やメールで実施していた進捗確認を省くことができます。
また、同じ内容を何度も記載する手間を省くため、最大98%の項目を自動入力。申込者・不動産会社・金融機関それぞれが、時間も手間もかけることなく効率的に手続きを進めていただくことができます。
RENOSY Xでは「不動産取引の新しいかたちを創造する。」というミッションを掲げていますが、「MORTGAGE GATEWAY」はまさにそれを実現しているプロダクトだと思いますね。
また、現在RENOSY Xには「2秒でブッカク!」や「ブッケンSCAN!」、「リノトレ」など複数のサービスがありますが、2019年のX設立時は「MORTGAGE GATEWAY」しかありませんでした。「MORTGAGE GATEWAY」は、まさにRENOSY Xの屋台骨と言えます。
2020年には不動産会社20社に導入していただいたことで、実際にどのような場面でどんな機能が活用されているかという知見が溜まりました。2021年は、そうした知見や実際にお客様からいただいた声をプロダクトに反映させ、より筋肉質にしていきたいと考えています。
具体的には、3つの視点での改良を考えています。
まず1点目は「可用性」。多くの会社に導入していただくことで利用回数が増えるので、これまで以上にトラフィックの増大に耐えられるプロダクトでなければいけません。
2点目は「拡張性・保守性」。住宅ローンの申込にあたって必要な個人情報の項目は、法改正等で変更される可能性があります。その際、スピーディかつ簡単にできるようにしておかなければいけません。
3点目は「機密性」、つまりセキュリティ面です。住宅ローンの申込で必要になるお客様の個人情報・信用情報や物件情報などの情報資産は非常にセンシティブなもの。サイバーセキュリティは非常に重視しています。
GAグループとの最初の出会いは、顧客としてでした。2013年に、創業したばかりのGAテクノロジーズでマンションを購入したんです。そのときはまさか自分が入社するとは思わず、外から応援している立場でした。
その後、2019年に清水(GAテクノロジーズ専務取締役・現RENOSY X代表)に「一緒に働きませんか」と声をかけてもらいました。当時の仕事もやりがいがあったのですが、ちょうど元号が令和に変わるタイミングだったので、「自分も何か新しいことにチャレンジして変わろう」と思い、17年務めた会社を辞めてGAグループにジョインしました。その時はまだRENOSY Xはなかったですね。
あまり参考にならないかもしれませんね(苦笑)。
転職前は、GAテクノロジーズを純粋な不動産会社だと思っていました(笑)。GAグループとしてBtoB事業の展開を考えていることを知り、これまでの経験を活かして役に立てることがあるのではないかと思ったのが決め手です。
というのも、前職ではERPパッケージの導入支援を行っていました。ERPの良いところは、そのシステムを使えば会社ごとの固有業務フローを、最も効率的な方法で標準化できること。アナログな印象の強い不動産業界でも、そうしたサービスがあれば、物件を買う人も不動産会社ももっと幸せになるのではないかと思ったんです。
GAグループに入社してからすぐに「MORTGAGE GATEWAY」に関わりました。
本当はもっと不動産を活用して理想の暮らしを実現したくても、「手続きが大変そう」「面倒だからやめよう」という人も多いのではないかと思います。でも「MORTGAGE GATEWAY」があれば面倒な手書き作業も、PCやスマホで済ませられます。申込者はもちろん、ローンに関わる不動産会社も金融機関も時間の短縮ができ、本来専念すべき業務に時間が割けるんです。
これまで私自身、不動産投資や自宅購入時、またそれらのローン借り換え時に手続きが大変なことは嫌というほど実感していたので、「これまでの顧客体験をまるっきり変えられる」と思い、嬉しかったですね。
現在は「MORTGAGE GATEWAY」のCSとプロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーを務めています。
不動産会社に対してはCS(導入コンサル)、金融機関に対してはプロジェクトマネージャー、「MORTGAGE GATEWAY」という製品に対してはプロダクトマネージャーというイメージですね。
ちなみに、RENOSY Xはまだまだスタートアップなので、一人何役も担当しているんですよ。
まずCSですが、不動産会社で「MORTGAGE GATEWAY」を使ってスムーズに業務を進めていただくためのサポートやアドバイスをしています。会社に伺って社内説明会を開催することもありますよ。
プロジェクトマネージャーとしては、金融機関に導入いただく場合、大規模な開発を伴うカスタマイズが必要な場合があるので、それに関わるプロジェクト管理と調整ですね。金融機関は、会社ごとに申込フォームも業務フローもかなり異なります。開発チームと連携するのはもちろん、お客様に導入後の新しい業務フローの提案も実施します。
またプロダクトマネージャーとしては、冒頭にお話した「プロダクトの筋肉質化」を実現するために何が必要かを開発メンバーとともに考え、実行しています。これからは、各機能を強化するというより、よりシンプルで使いやすい仕組みにしていこうと考えています。
リリース当初は「あらゆる要望に対応できるように、より便利に」と考え、さまざまな機能をリッチに設けていましたが、実際20社に導入いただいたことで「この機能は意外と使われないな」「逆にお客様を迷わせてしまうな」という知見も溜まってきました。
不動産業界はまだまだアナログで、電話やFAXが主流。プロダクトもシンプルなほうが「使おう」という気持ちになっていただきやすいんです。
私たちが目指すのは、単に「MORTGAGE GATEWAY」を導入いただくことではなく、ローンの流れが標準化され、お客様の業務フローがシンプルかつ効率的になること。業務フローと合わせて提案することで、まずは日常的に「MORTGAGE GATEWAY」に触れていただく環境を目指したいと考えています。
はい、「MORTGAGE GATEWAY」もRENOSY Xも、まだまだやるべきことがたくさんあります。
RENOSY Xが2019年11月に設立される際、会議室で集まって、みんなでお弁当を食べながらミッションを決めました。新しく入ってくれるメンバーとの面接もしましたし、2020年はセールスとして商談もしていました。会社にいながら、自分が起業しているような感覚を味わえていますね。
今のRENOSY Xは、まさに個人の成長がそのまま企業の成長に結びつくフェーズ。会社やプロダクトを自分の手で創っていきたい人にはぴったりの環境だと思います。それまでの経験にとらわれず、「できることはなんでもやる」という姿勢で幅広くチャレンジしたい人はきっと活躍できると思います。
私たちが目指すのは、自社の利益だけではなく、業界全体の活性化。理想の暮らしを実現するために、それを阻むハードルを一つずつクリアしていきたいですね。
撮影:今井淳史
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