こんにちは!GA MAG.編集長の浅野です。
GAテクノロジーズグループでは、不動産業界のDXを推進するさまざまなプロダクトを自社開発しています。ユーザーや目的はプロダクトごとに異なりますが、すべて「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を。」という理念を体現すべく、部署の垣根を超えた協力関係のもと開発されています。
今回はそんな自社開発プロダクトを紹介する第1弾として、iBuyer事業の起点となるプロダクト「SUPPLIER by RENOSY」をご紹介します。
「SUPPLIER by RENOSY」についてお伝えする前に、そもそも「iBuyer」とはなにかご説明します。
iBuyerとはInstant Buyer(インスタントバイヤー)からなる造語で、近年アメリカにて注目を集めている新しいビジネスモデルです。
※引用元:RENOSYマガジン
これまでの不動産仲介業は、「物件を売りたい人(売り手)」と「物件を買いたい人(買い手)」を両方見つけ、それぞれを繋ぐというのが一般的でした。
しかしiBuyerの場合は、売り手から物件を先に仕入れ、その後転売するという流れ。
物件の価格を決める「査定」も、担当者の経験や知識で決めるのではなく、アルゴリズムを活用して実施します。
これにより、物件の売却にかかる時間を短縮できるだけでなく、人による査定価格のばらつきなどを防ぐことができるのが特徴です。
「SUPPLIER by RENOSY」は、サプライヤーという名の通り、不動産の仕⼊れを⽀援するシステム。GAテクノロジーズのAI部門と開発部門が協力して、⾃社開発しました。
不動産テック総合サービス「RENOSY」では、「不動産を借りる・買う・売る・貸す・投資する」という、住まいにまつわるすべてを提供していますが、「SUPPLIER by RENOSY」はそのなかでも「投資する」部分に大きく関わるプロダクトです。
「SUPPLIER by RENOSY」がカバーするのは、投資用コンパクトマンションの仕入れから売却に至る以下の流れの中で、オレンジになっている範囲。
まず、投資用のコンパクトマンションを仕入れるにあたり、さまざまな不動産業者からマイソクと呼ばれる物件資料を入手します。
マイソクはフォーマットが統一されておらず、業者によって、どこにどんな情報が書いてあるかはバラバラ。仕入れ担当者はそれを見て、住所や広さなどの各項目をひとつずつエクセルなどに手入力していました。
しかし「SUPPLIER by RENOSY」は、紙に印刷された約80項目からなる物件データをAI技術で読み取り、画面上にすべて入力された状態で表示。
人間がひとつずつ手打ちする必要がないため、時間が短縮できるだけでなく、ミスも起こりづらくなります。
さらに、AI自動査定の機能を搭載。入力された物件に似たものを探し出し、その賃貸・売買事例をもとに、物件の適正価格を表示します。
これによって、担当者の経験や勘に頼ることなく、データに基づく客観的な物件選定が可能になります。
また、文字情報だけでなく、間取り図のような画像も自動で読み取り。これによって、お客様に提案する資料や、銀行に価格を査定してもらうための資料をすばやく作成することができます。
そのほか、優良物件のレコメンド、契約書類の半自動生成など、不動産仕入れの際に必要な業務をワンストップでサポートする機能を搭載しているんです。
「SUPPLIER by RENOSY」の導入による業務時間削減効果は、なんと60%以上。
仕入れ業務を効率化することで、お客様により良い物件をスピーディにご提案できるようになっています。
さらに、不動産仕入れから買い手の契約サポートに至るまで、およそ30項目もある契約書・書類の電子化を推進。2020年には、200万枚以上の紙の削減を実現しました。
「SUPPLIER by RENOSY」の開発をおもに担当している、エンジニアの石田さんに話を聞きました。
いかがでしたか?
GAテクノロジーズでは、社内の業務を効率化することで、お客様により良いサービスを提供できると考えています。
今後もさまざまなプロダクトをご紹介しますので、お楽しみに!
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。